秋田のクラフトビールにアカシア蜂蜜 発酵終盤に加える技
秋田県のブルワリー、秋田あくらビールが、同県小坂町産のアカシア蜂蜜を発酵の終盤に加えた、苦みを抑えたまろやかなビールを限定発売した。
日本の北東部、本州の日本海側にある秋田県は、日本酒の産地としてよく知られています。その県庁所在地・秋田市の旧市街、大町地区には、クラフトビールの醸造所「秋田あくらビール」があります。2026年5月20日、このブルワリーは、県北部の小さな町、小坂町でアカシアの花から採れた蜂蜜を使ったビールを数量限定で発売しました。地元の素材を一つずつビールにしていくシリーズの一本で、蜂蜜の使い方に工夫があります。
発酵の終わりに蜂蜜を加える理由

ビールに蜂蜜を入れること自体は、珍しい手法ではありません。ただし、蜂蜜は糖分のほとんどが酵母に分解されやすいため、早い段階で加えると甘さも花のような香りも発酵で失われやすくなります。秋田あくらビールは、蜂蜜の甘さと香りがビールに残るよう、発酵の終盤に加えました。アカシア蜂蜜は色が淡く、癖の少ない穏やかな香りが特徴です。仕上がったビールは苦みを控えめにし、口当たりのまろやかさを前面に出しています。醸造所によれば、燻製料理やスパイスを効かせた料理と相性が良いとのことです。
地域の産物を一つずつビールに
このビールは、秋田県内の各市町村の産物を原料にしたビールを順に発売していく企画の第4弾にあたります。ブルワリーは、県内にある25の市町村すべてと協力することを目標に掲げています。日本では、酒蔵やブルワリーが地元の農産物と組み、その土地ならではの一本を造る動きが各地で広がっています。今回の試みは、日本酒だけでなくビールでも、素材の産地を前面に出した造りが進んでいることをうかがわせます。
ヨーロッパでの楽しみ方

この限定ビールが日本国外で流通するかどうかは発表されていません。それでも、この一本の考え方は、ヨーロッパでも試せます。蜂蜜入りのビールを選ぶときは、蜂蜜を発酵のどの段階で加えたかに注目すると、甘さや香りの残り方の違いがわかりやすくなります。料理は、醸造所が勧める組み合わせにならって、燻製の魚やハム、スパイスを効かせた料理と合わせてみてください。苦みの穏やかなビールは、塩気や煙の香りと合わせやすいでしょう。日本のクラフトビールを扱う専門店では、地元の果物や蜂蜜、お茶などを使った銘柄が少しずつ増えています。ラベルの原料欄を見て、その土地ならではの素材を探すのも楽しみ方の一つです。
参考・出典
- 秋田魁新報「小坂町産の蜂蜜使ったビール完成 秋田あくらビール、20日から限定販売」 https://www.sakigake.jp/news/article/20260515AK0006/
参考・出典
本記事は上記の公開情報をもとに The Sake Wire 編集部が要約・執筆したものです。画像は自社素材を使用しています。
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