Kura Master 2026、最高賞にスパークリング日本酒
フランスのソムリエらが審査する和酒コンクール「Kura Master」が10回目を迎え、日本酒部門の最高賞に初めてスパークリング日本酒が選ばれた。

2026年9月30日、パリの在フランス日本国大使公邸で、和酒コンクール「Kura Master 2026」の授賞式が開かれました。各コンクールの最高賞「プレジデント賞」が発表され、日本酒部門では山梨銘醸の「七賢 スパークリング 星ノ輝」が選ばれました。Kura Masterは2017年に始まった、フランスの飲食業界のプロが審査するコンクールです。今年は日本酒、本格焼酎・泡盛、リキュール、日本ワインの4つのコンクールに、合わせて1,252銘柄が出品されました。審査員は約125名です。日本酒コンクールの審査委員長は、2022年の最優秀ソムリエ賞受賞者で、フランス国家最優秀職人章(MOF)を持つソムリエのグザビエ・チュイザ氏が務めました。ほかにも、パリの5つ星ホテルで働くソムリエやレストランのオーナーらが審査に加わっています。
10年目で初めて、スパークリング日本酒が頂点に

七賢を造る山梨銘醸は、東京の西にある山梨県の酒蔵です。チュイザ氏によると、スパークリング日本酒にプレジデント賞が贈られたのは、Kura Masterの10年の歴史で初めてです。チュイザ氏は「親しみやすいのに複雑さもあり、高い技術を感じさせる。それでいて気軽に楽しめる」と評価しました。そして、このような日本酒こそがフランスの人々を日本酒に引き寄せるのだ、とも述べています。
麦焼酎、柚子リキュール、日本ワインも選出

本格焼酎・泡盛部門では、九州・熊本県の豊永酒造による麦焼酎「麦汁」が選ばれました。本格焼酎は、主に穀物などを原料とする日本の蒸留酒です。審査委員長のクリストフ・ダヴォワンヌ氏は、この焼酎に穀物やトーストしたパンのような香りがあると評価しました。ハイボールやカクテルにも合うだろうとしています。今年から柑橘酒も対象になったリキュール部門では、鳥取県の千代むすび酒造による「Chiyomusubi ULTRA YUZU」が受賞しました。審査では、甘味・酸味・苦味のバランスが高く評価されました。ワイン部門では、富山県のホーライサンワイナリーによる「R359 サンゴク」が選ばれました。日本の赤ワイン用ブドウ品種マスカット・ベーリーAで造られたワインです。この品種は今年初めて審査の対象になりました。審査委員長のパズ・レヴィンソン氏は「ブラインドで飲んだらブルゴーニュかと思った」と語っています。
フランスで広がる和酒の評価

授賞式では、鈴木秀生駐フランス大使があいさつしました。大使によると、フランスへの日本酒の輸出は、コンクールが始まった2017年から2025年までに、金額で2.4倍、量で1.8倍に増えました。今年は10周年を記念して、受賞実績が最も優れた蔵元を表彰する「ベスト蔵元2026」も新しく設けられました。
ヨーロッパの読者にとって、Kura Masterの受賞歴は、フランスのソムリエが料理と合わせることを前提に選んだお酒の目安になります。ワインショップや日本酒の専門店で探すときは、受賞歴を手がかりにしてみてください。スパークリング日本酒は、食前酒として冷やして楽しむ飲み方があります。麦焼酎は炭酸で割る飲み方もあります。柚子のリキュールは、甘いものだけでなく塩味のある料理との組み合わせも考えられます。全部門の受賞酒一覧は、Kura Masterの公式サイトで公開されています。
参考・出典
本記事は上記の公開情報をもとに The Sake Wire 編集部が要約・執筆したものです。画像は自社素材を使用しています。
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