味噌と葡萄の搾りかすのジンが英国で金賞
愛知県岡崎市の食品副産物をボタニカルに使ったジン「YORI OKAZAKI」が、英国の品評会The Gin Masters 2026で金賞を受けました。

日本のクラフトジンが、ジンの本場である英国で評価されました。英国の酒類専門誌『The Spirits Business』が主催する国際コンペティション「The Gin Masters 2026」で、愛知県岡崎市の素材を使ったジン「YORI OKAZAKI」が金賞(Gold)を受賞しました。ボタニカルの主役は、本来なら捨てられていた食品の副産物です。発表は2026年7月、開発元の東京の地方創生支援会社Connec.t(コネクト)によるものです。
捨てられるはずだった素材をジンの香りに

岡崎市は名古屋の南東に位置する城下町で、大豆だけで仕込んで長く熟成させる濃い色の味噌「八丁味噌」の産地として知られています。YORI OKAZAKIのメインのボタニカルは、赤・白の葡萄の搾りかすと、八丁味噌の「蓋味噌」(仕込み樽の最上部にあたる部分の味噌)です。さらに、神社などで使う稲わらの縄「しめ縄」をつくる際に出る端材も加えています。どれも地域の伝統産業から出る副産物で、それを「アップサイクル」して新しい価値を持たせる、という考え方です。開発には、岡崎市出身でロックバンドandropのギタリスト、佐藤拓也さんが加わり、開発チームと一緒に現地の事業者を訪ねました。
蒸留所を持たない「名無しの蒸留所」

YORIを手がけるのは、プロジェクトチーム「NO NAME DISTILLERY」です。その名の通り自前の蒸留所を持たず、日本各地の生産者と組んで、地域の食品ロスにつながる果物や野菜をボタニカルにしたジンを造っています。蒸留は静岡県沼津市の沼津蒸留所(運営:FLAVOUR)と協力して行っています。The Gin Mastersは、業界の専門家がブラインドテイスティング(銘柄を伏せた試飲)で審査するジン専門の品評会です。主宰の小口潤さんは、ジンの歴史と深く結びついた英国で認められたことを誇りに思う、とコメントしています。
ヨーロッパでの楽しみ方
現時点で、YORI OKAZAKIのヨーロッパでの販売情報は発表されていません。日本のクラフトジンを扱う専門店やバーで「YORI」の名前を見かけたら、まず少量をストレートか氷だけで試し、葡萄由来の果実の香りと、味噌がもたらすかもしれない旨みのニュアンスを探してみてください。そのあとトニックで割ると、香りの変化がよく分かります。食品ロスをボタニカルに変える発想は、サステナビリティへの関心が高いヨーロッパの飲み手にとって、日本のジンを選ぶ新しい理由になりそうです。
参考・出典
- PR TIMES(産経ニュース転載)「愛知県岡崎市の魅力をアップサイクルしたサステナブルジン YORI「OKAZAKI」がイギリスの世界的酒類品評会「The Gin Masters 2026」で金賞を受賞!」 https://www.sankei.com/pressrelease/prtimes/AG7IC7AKBJPTHN4WL3RMPG25IQ/
参考・出典
本記事は上記の公開情報をもとに The Sake Wire 編集部が要約・執筆したものです。画像は自社素材を使用しています。
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