富山の新ブランド「三六〇 白」がミラノでプラチナ賞
富山県の若鶴酒造が2026年に立ち上げた新ブランド「三六〇」の純米吟醸「白」が、ミラノ酒チャレンジ2026でプラチナ賞を受賞した。

若鶴酒造(Wakatsuru Shuzo)は、本州中部で日本海に面した富山県の酒蔵です。その三郎丸蔵が2026年に立ち上げたばかりの新ブランド「三六〇(San-roku-maru)」が、国際的な評価を受けました。同社は8月12日、純米吟醸酒「三六〇 白」がイタリアで開かれた「ミラノ酒チャレンジ2026(Milano Sake Challenge 2026)」の純米吟醸酒部門でプラチナ賞を受賞したと発表しました。
イタリアのソムリエが選んだ一本

ミラノ酒チャレンジは、イタリア市場で日本酒を広めることと、品質を高めることを目的とした国際コンペティションです。審査するのは現地のソムリエや酒類の専門家です。酒そのものの出来だけでなく、料理や食文化との相性も評価の大きな基準になります。ワインの国の食卓で通用するかが問われるこの場で、発売初年度のブランドがプラチナ賞を得ました。「三六〇 白」は同じ年のTokyo酒チャレンジ2026でも金賞を受けており、日本と欧州の両方で続けて評価されたことになります。
「円にして空」を目指す新ブランド

「三六〇」のコンセプトは「円にして空(Rounded and Airy)」です。甘味・酸味・苦味・旨味・香りのどれかが突出するのではなく、五つが調和した、軽やかで丸みのある味わいを目指しています。発表の見出しにも「丸い日本酒を世界へ」という言葉が掲げられています。
「白」の原料は、富山県産の「五百万石」だけです。五百万石は、酒造りに向く米(酒造好適米)の代表的な品種の一つです。純米吟醸とは日本酒の等級の一つで、醸造アルコールを加えず、米を磨いて外側を削り、低温でじっくり発酵させて造ります。アルコール度数は14度で、一般的な日本酒よりやや低めです。この数字も、軽やかさを重んじるコンセプトと重なります。若鶴酒造は2026年、KURA MASTERでも「三六〇 八反錦」「三六〇 究」と「苗加屋」シリーズの3銘柄で金賞を受けており、この年は受賞が相次いでいます。
ヨーロッパで味わうなら
ミラノの審査では食事との相性が重視されました。そのため「三六〇 白」は、料理と一緒に飲むことで持ち味が感じやすくなる一本と考えられます。純米吟醸は一般に、よく冷やすよりも少し温度が上がった状態でワイングラスに注ぐと、香りと丸みを感じやすくなります。白身魚のグリル、魚介のリゾット、モッツァレラのようなフレッシュチーズなど、繊細な味の料理と合わせてみてください。欧州で見かけるかどうかはまだわかりませんが、日本酒専門店や輸入業者のリストで「Wakatsuru」や「三六〇」の名前を探してみる価値はあります。日本国内での参考小売価格は720mlで1,950円(税抜)と手頃です。生まれたばかりのブランドがこれからどこまで海外に広がるか、注目です。
参考・出典
本記事は上記の公開情報をもとに The Sake Wire 編集部が要約・執筆したものです。画像は自社素材を使用しています。
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