英国未上陸の地酒がロンドンの商談会に集結
輸出支援企業STANDAGEがロンドン・ソーホーで初の自社主催商談会を開き、英国未上陸の日本酒など中小15社の商品を現地バイヤー約50人に紹介した。

ソーホーで開いた招待制の試飲商談会

東京の株式会社STANDAGE(スタンデージ)は、日本の中小企業の輸出支援と、ブロックチェーンを使った貿易決済・物流システムを手がける会社です。同社は2026年6月8日と9日の2日間、ロンドン・ソーホー地区の会場MOIで「STANDAGE London Japanese F&B Tasting」を開きました。これまでは国際展示会に出展する立場でしたが、海外で単独の商談会を主催したのは今回が初めてです。一般には公開せず、業界関係者だけを招く形にしたのは、来場者が商談に集中できるようにするためでした。出品したのは日本各地の中小企業15社です。日本酒を中心に、焼酎、ウイスキー、ジン、梅酒、食品、工芸品のほか、カクテル向けの高品質な氷も紹介されました。多くは英国にまだ輸入されていない商品です。レストラン関係者、輸入業者、バーや酒販店の経営者など約50人が来場し、その半数以上が具体的な仕入れの検討に進んだといいます。
注目を集めた日本酒・泡盛・梅酒

日本酒の出品は、純米吟醸と純米大吟醸が中心でした。どちらも醸造アルコールを加えず、米を大きく削って(精米歩合:吟醸は60%以下、大吟醸は50%以下)造る上位の等級です。出品した蔵元には、秋田県の秋田銘醸や高知県の無手無冠などが含まれます。来場者の関心が特に高かったのは、日本酒、沖縄の米焼酎である泡盛、そして和歌山の地理的表示(GI)の認定を受けた梅酒でした。日本産のジンジャーワインや赤ワインを評価する声もあり、書籍『Japanese Wine』の著者Nick Rowan氏も会場を訪れています。あるバーテンダーは、日本酒(約16度)はワインに、泡盛(約45度)はウイスキーに近い度数なので、ロンドンの消費者にも受け入れられやすいと話しました。焼酎(約25度)はどちらにも当てはまらない独自のカテゴリーですが、きちんと説明すれば新しい提案になるとも述べています。
ヨーロッパの読者へ:次に来る「無名の良酒」を探す
あるソムリエは、消費者はいつも新しい商品や体験を求めていると語りました。今回の商談会は、よく知られたナショナルブランドの次に来る「まだ知られていない銘柄」が欧州市場の入口に立ち始めていることを示唆しています。STANDAGEは今後、ロンドンをはじめ海外の都市で自社主催の商談会を続けていく方針です。ヨーロッパの酒販店やレストランで見慣れない蔵の名前を見かけたら、ラベルに書かれた「純米吟醸」などの等級や、Kura Master、IWSCといった国際コンクールでの受賞歴を手がかりにしてみてください。泡盛はウイスキーのようにストレートやロックで、梅酒はソーダで割って食前酒として楽しむ方法があります。度数の違いを意識して味わうと、日本のお酒の幅広さが見えてきます。
参考・出典
本記事は上記の公開情報をもとに The Sake Wire 編集部が要約・執筆したものです。画像は自社素材を使用しています。
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