開業2年目の早苗饗蒸留所、東京の国際品評会で金賞
2025年に開業した男鹿市の早苗饗蒸留所が、アジア最大級の蒸留酒品評会TWSC 2026でスピリッツ2商品の金賞を受けた。

秋田県は本州の北部、日本海側にある県です。その海に突き出た男鹿半島の港町、船川港に、2025年、早苗饗蒸留所(Sanaburi Distillery)が開業しました。「さなぶり」は、田植えを終えたあとに開く祝いを意味する日本の古い言葉です。開業からまだ間もないこの蒸留所が、国際品評会で最初の大きな評価を得ました。
「01」と「02」がそろって金賞

東京ウイスキー&スピリッツコンペティション2026(TWSC 2026)で、早苗饗蒸留所のスピリッツ「01」と「02」の2商品が、そろって金賞を受けました。TWSCの賞は最高金賞がいちばん上で、金賞はそれに次ぐ評価です。蒸留所は、開業したばかりの蒸留所にとって大きな一歩だと話しています。地元紙の報道では、2商品の原料や製法の詳しい説明はありませんでした。それでも、最初のリリースから評価を得たことは、この蒸留所の今後を見るうえで大事な出来事です。
アジア最大級の品評会、TWSCとは

TWSCは2019年に始まった品評会で、世界の質の高いウイスキーやスピリッツを紹介し、その発展を後押しすることを目的にしています。主催する実行委員会の委員長は、世界的に知られるウイスキー評論家の土屋守氏(ウイスキー文化研究所社長)です。これまでの出品は6,000商品を超え、アジア最大級の蒸留酒品評会とされています。新しい蒸留所にとって、ここで賞を取ることは、国内外のバイヤーや愛好家に名前を知ってもらうきっかけになります。
新しい造り手が集まる男鹿

男鹿では近年、新しい酒造りの動きが続いています。2022年には、市内の稲とアガベ醸造所を中心に「クラフトサケブリュワリー協会」ができました。クラフトサケとは、日本酒の技術をもとに、副原料を加えるなど法律上の「日本酒」の枠を超えた造り方をする米のお酒です。日本では日本酒の製造免許が新しく出されないため、こうした新しいジャンルが生まれました。早苗饗蒸留所の受賞は、醸造酒だけでなく蒸留酒でも、この小さな港町から新しい造り手が育っていることを示しています。
ヨーロッパの読者にとっては、TWSCの受賞リストが、まだ知られていない日本の新しい蒸留所を見つける手がかりになります。開業したばかりの蒸留所は生産量が少ないことが多いので、初期のリリースを見つけたら、造り手の成長をたどる手がかりの一つになります。飲む場合は、まず少量をストレートで味わい、次に水を数滴加えて香りがどう変わるかを比べる方法があります。
参考・出典
本記事は上記の公開情報をもとに The Sake Wire 編集部が要約・執筆したものです。画像は自社素材を使用しています。
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