The Sake Wire

ニッカ、世界トップ10へ 貯蔵庫に400億円

ニッカウヰスキーが10年で約400億円を投じて原酒の貯蔵能力を増やし、高級ウイスキーで世界トップ10入りを目指す。

輸出のイメージ
輸出のイメージ — 写真: Pixabay(Pexels)

日本のウイスキー大手、ニッカウヰスキー(Nikka Whisky)が、創業100年を見据えた長期戦略を進めている。日本経済新聞によると、同社は高級ウイスキーの分野で世界のトップ10に入ることを目標に掲げている。10年間で約400億円を投じて原酒の貯蔵能力を引き上げ、韓国や台湾など海外でブランドを広める計画だ。

熟成を待つ場所が最大の制約だった

ウイスキーは、蒸溜した原酒を木の樽に詰めて何年も寝かせ、ようやく商品になる。そのため、樽を置いておける場所の広さが、数年後に売れる量の上限を決めてしまう。ニッカにとって、原酒生産のボトルネックはこの貯蔵能力だった。今回の大型投資はそこに向けられている。今日樽に詰めた原酒が瓶詰めされるのは何年も先になる。記事が使う「100年の計」という言葉は、ウイスキーづくりの時間の長さをよく表している。

樽を焼く蒸溜所から、アジアの市場へ

内側を火で焼いて仕上げる木製の樽
内側を火で焼いて仕上げる木製の樽 — 写真: Elevate(Unsplash)

同社の拠点の一つが、日本の東北地方、宮城県仙台市にある仙台宮城峡蒸溜所だ。澄んだ川と深い緑に囲まれた敷地に赤レンガの建物が並び、その中では木の樽が次々と焼かれている。樽の内側を焦がす作業は、ウイスキーの色や香ばしさ、甘い香りを左右する大切な工程だ。

海外では、韓国や台湾などの市場でブランドの浸透を図る。貯蔵を増やして将来の供給量を確保し、同時に海外でブランドの価値を高める。国内で磨いてきたウイスキーで世界に挑むための、二つの柱といえる。

ヨーロッパでの楽しみ方と注目点

香りを確かめるためのテイスティンググラスと加水用の水
香りを確かめるためのテイスティンググラスと加水用の水 — 写真: Michael M(Pexels)

ヨーロッパで日本のウイスキーを選ぶときは、ラベルで蒸溜所の名前や熟成年数、樽の種類を確かめると違いがわかりやすい。まずは少量をストレートで香りを確かめ、次に数滴の水を加えて香りがどう開くかを試してほしい。日本で広く親しまれているハイボール(炭酸水割り)にすると、食事にも合わせやすい。今回の投資で増える原酒が商品として出てくるのは数年先だ。アジアでのブランド戦略がどう進むかとあわせて、ヨーロッパの店頭に並ぶ日本のウイスキーの顔ぶれがどう変わっていくかにも注目したい。

参考・出典

本記事は上記の公開情報をもとに The Sake Wire 編集部が要約・執筆したものです。画像は自社素材を使用しています。

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