The Sake Wire

新潟のクラフトビール、英国で「世界一」2冠

新潟県阿賀野市のスワンレイクビールが英国のWorld Beer Awards 2026で、ポーターとアンバーエールの2部門でスタイル別世界一に選ばれた。

クラフトビール(イメージ)
クラフトビール(イメージ) — 写真: cottonbro studio(Pexels)

英国発祥のスタイルで、英国の大会を制す

ロンドン生まれの伝統的なスタイル、濃い褐色のポーター
ロンドン生まれの伝統的なスタイル、濃い褐色のポーター — 写真: ELEVATE(Pexels)

新潟県阿賀野市のクラフトブルワリー、スワンレイクビール(瓢湖屋敷の杜ブルワリー)は2026年8月13日、英国のビール審査会「World Beer Awards 2026」で2つの賞を受けたと発表した。「スワンレイクビール ポーター」と「アンバースワンエール」の2銘柄が、それぞれ「World’s Best」(スタイル別の世界一)に選ばれた。この大会で日本のビールが世界一になった部門は計7つあり、そのうち2つをこの醸造所が占めた。

ヨーロッパの読者にとって面白いのは、どの大会の、どの部門で勝ったかだ。ポーターは18世紀のロンドンで広まった黒いビールで、英国のパブ文化に欠かせないスタイルである。英国の大会で、英国に根を持つスタイルの頂点に日本の醸造所が立った。そこにこのニュースの一番の意味がある。

ブラインドで3ラウンド、スタイルごとに選ぶ「世界一」

淡い金色から黒まで、色の違うビールを並べた試飲グラス
淡い金色から黒まで、色の違うビールを並べた試飲グラス — 写真: Bohdan Stocek(Unsplash)

World Beer Awardsは、英国のウイスキー専門誌『Whisky Magazine』を出しているParagraph Publishing社が主催する国際コンペティションだ。出品されたビールは、国際的に広く使われているスタイルの分類に沿って分けられる。審査員は銘柄を伏せたブラインドテイスティングで評価し、3つのラウンドを勝ち抜いたビールだけが各カテゴリーの「World’s Best」になる。

つまり問われるのは、そのスタイルとしてどこまで完成度が高いかだ。ポーターにはポーターらしさが、アンバーエールにはアンバーエールらしさが、国際的な基準で厳しく求められる。そのうえでの2冠である。

日本酒どころ・新潟から生まれたエール

赤銅色のアンバーエールと、焙煎した大麦麦芽
赤銅色のアンバーエールと、焙煎した大麦麦芽 — 写真: cottonbro studio(Pexels)

新潟県は日本の本州・日本海側にあり、米と日本酒の産地としてよく知られる。醸造所の名前にある「瓢湖」は、冬になると白鳥が渡ってくる湖で、「スワンレイク(白鳥の湖)」という名前もこの湖を思わせる。受賞したアンバーエールは、ほどよく焙煎した麦芽による赤褐色の色合いと、香ばしさが持ち味のスタイルだ。

ヨーロッパでこの受賞を楽しむなら、地元のポーターやアンバーエールと飲み比べてみるとよい。英国やベルギー、オランダの醸造所がつくる同じスタイルのビールと並べると、国際審査でどんな点が評価されたのかが見えてくる。ポーターは冷やしすぎず、10〜13℃ぐらいで飲むと、焙煎の香りやチョコレートのような風味が出てくる。アンバーエールは、グリルした肉や熟成したハードチーズとよく合う。日本のクラフトビールを扱う専門店やオンラインショップで「Swan Lake」の名前を見つけたら、日本酒の国が育てたエールとして試してみてほしい。

参考・出典

本記事は上記の公開情報をもとに The Sake Wire 編集部が要約・執筆したものです。画像は自社素材を使用しています。

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