奈良醸造、アマーロ着想のビール「MACGUFFIN」
奈良のクラフトビール醸造所が、イタリアの薬草酒アマーロに着想を得て、ハーブと生ビーツを使った新作ビールを出荷しました。

奈良県奈良市のクラフトビール醸造所、奈良醸造(Nara Brewing Co.)は2026年9月19日、新作ビール「MACGUFFIN(マクガフィン)」を初めて出荷しました。お手本にしたのは、イタリアで食後によく飲まれる薬草リキュールのアマーロです。ヨーロッパの伝統的な酒の味わいを日本のクラフトビールでどう表現するかという試みで、日本のビールづくりの幅を広げる試みの一つです。
薬草酒アマーロをビールで再構成する
醸造所によると、MACGUFFINにはアンジェリカ(西洋トウキ)、オレンジピール、コリアンダー、カルダモンなど数種類のハーブとスパイスが使われています。どれもヨーロッパの薬草酒やジンでおなじみの素材です。香りは柑橘とスパイスが前に出て、飲んだあとには薬草らしい苦みが長く残ります。醸造所はこの余韻を「アマーロらしさ」の核心と位置づけています。ビールのホップ由来の苦みではなく、ボタニカル由来の苦みを主役にした点がこのビールの特徴です。
生ビーツが加える土の香りと色
もうひとつの特徴は、生のビーツを加えていることです。ビーツは土を思わせる素朴な風味と、はっきりした色合いをビールに与えます。アマーロ特有の深い色と、根菜や樹皮を思わせる重みのある味わいを、リキュールを使わずに原料の組み合わせで表現しようとしたものとみられます。初回の出荷先は日本各地のビアバーや飲食店(樽)と、酒販店・百貨店(缶)で、奈良醸造のオンラインストアでも9月25日から販売されました。
ヨーロッパの読者にとってMACGUFFINが面白いのは、身近なアマーロが日本でどう解釈されたかを確かめられる点です。現時点ではヨーロッパでの流通は発表されていません。そのため、まずは奈良醸造の公式Instagramで今後のリリースや海外展開の情報を追うのがよいでしょう。日本のクラフトビールを扱う専門店に取り扱いを尋ねてみるのも一つの方法です。もし手に入ったら、柑橘の香りから薬草の苦みへと移る変化に注目してみるとよいでしょう。
参考・出典
本記事は上記の公開情報をもとに The Sake Wire 編集部が要約・執筆したものです。画像は自社素材を使用しています。
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