The Sake Wire

三重の酒と食、チェコへ 伊賀にシェフとバイヤー

ジェトロ三重がチェコの日本食シェフと大手食品バイヤーを伊賀市に招き、県産米や日本酒由来のジンを紹介して中東欧への輸出の糸口を探った。

土鍋で炊いたご飯と日本の食卓
土鍋で炊いたご飯と日本の食卓 — 写真: Gu Ko(Pexels)

日本の中部、太平洋に面した三重県が、中東欧という新しい市場に目を向けています。日本貿易振興機構(ジェトロ)の三重貿易情報センターは2026年9月7日、チェコで高級日本食レストランを営むオーナーシェフのマレック・ホラ氏(50)と、同国で最大級の日本産食品バイヤーを、県西部の伊賀市に招きました。県産の食品や酒の新しい販路を開き、輸出を広げることが目的です。

土鍋のご飯と、日本酒から生まれたジン

輸出のイメージ
輸出のイメージ — 写真: Pixabay(Pexels)

一行はまず、古い民家を改装したカフェ「365nichi」を訪れました。地元の窯で焼かれた伊賀焼の土鍋で炊いた伊賀米、地元の牛肉である伊賀牛のすき焼き、蒸し野菜を試食し、日本酒を原料に造られたクラフトジンも味わいました。日本酒は米と麹から造る醸造酒で、それを蒸留してハーブなどで香りづけしたジンは、ジンを飲み慣れたヨーロッパの人にも入りやすい日本の酒の新しい形です。

器と「もてなし」の文化も一緒に

続いて一行は、伊賀焼の窯元「長谷園」を訪ねました。伊賀焼は熱に強い土を使う焼き物で、土鍋の産地として知られています。ホラ氏は土鍋の性能について説明を受け、担当者からは、伊賀焼が茶の湯(日本の茶道)の世界で愛され、客をもてなす文化と深く結びついていることが紹介されました。食品や酒そのものだけでなく、それを囲む器や食卓の考え方まで含めて伝えようとする試みといえます。

チェコから中東欧へ

日本酒ベースのジンをトニックで割ったグラス
日本酒ベースのジンをトニックで割ったグラス — 写真: Vlad Tchompalov(Unsplash)

ホラ氏は、チェコで日本食の普及を担う親善大使も務めています。西欧に比べると、中東欧は日本の酒や食品がまだ届きにくい地域です。現地で影響力のある料理人と、流通を担う大手バイヤーに直接産地を見てもらうことは、三重県産品がこの地域の食卓に並ぶための第一歩になり得ます。

ヨーロッパの読者にとっての楽しみ方としては、まず日本酒ベースのジンに注目してみてください。日本食材店やスピリッツ専門店で見かけたら、ストレートで米由来のやわらかな香りを確かめたり、トニックで割って食事と合わせたりする楽しみ方もあります。また、チェコなど中東欧の日本食レストランで三重県産の米や酒がメニューに現れるかどうかも、注目点の一つです。

参考・出典

本記事は上記の公開情報をもとに The Sake Wire 編集部が要約・執筆したものです。画像は自社素材を使用しています。

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