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まんさくの花、秋限定ひやおろし2種を発売

秋田の日の丸醸造が、ひと夏熟成させた秋限定の「ひやおろし」2種を9月3日頃から順次発売した。

日本酒(イメージ)
日本酒(イメージ) — 写真: Liana S(Unsplash)

日本の酒蔵には、季節ごとに酒を出す習わしがあります。秋を告げるのが「ひやおろし」です。日本北部の米どころ、秋田県の日の丸醸造(Hinomaru Jozo)は、代表銘柄「まんさくの花(Mansaku no Hana)」から秋限定のひやおろし2種を、2026年9月3日頃から順次出荷しました。

ひと夏を越して落ち着く「ひやおろし」

日本の田園(イメージ)
日本の田園(イメージ) — 写真: Huu Huynh(Pexels)

ひやおろしは、冬から春に造った酒を夏のあいだ蔵で寝かせ、涼しくなる秋に出す季節の酒です。若い酒の荒さがとれ、味わいがまとまるのが特徴とされます。今回の2種は、どちらも火入れ(加熱殺菌)を1回だけにした原酒です。原酒は加水せずに瓶詰めした酒を指します。日の丸醸造は瓶に詰めてから低温で貯蔵し、ひと夏を越させています。

純米と特別純米、性格の違う2本

1本目の「まんさくの花 ひやおろし」は純米酒です。米・米麹・水だけで造り、醸造アルコールを加えていません。軽やかな酸味と米のやさしい甘みがあり、後味にかすかな辛さが残るため、食事の邪魔をしにくい味わいです。2本目の「うまからまんさく ひやおろし」は、蔵の定番「うまからまんさく」の秋版で、特別純米酒です。特別純米は、純米酒のなかでも米を多めに削るなど、造りを一段工夫した酒の区分です。控えめな吟醸香と丸みのある米の甘みが広がり、後味の辛さがはっきりしています。

9月後半に続く限定酒

同じ9月、蔵はほかにも限定酒を発表しました。酒米の違いを飲み比べるシリーズからは、秋田県が2002年に開発した酒米「美郷錦(Misato Nishiki)」を使った純米酒が出ました。美郷錦は、山田錦と美山錦という代表的な酒米2種を掛け合わせた品種です。芯のある酸味のあと、旨みが静かに消えていく味わいとされます。9月25日頃からは、杜氏(醸造の責任者)が自ら選んで手書きラベルで出す「杜氏選抜」の秋版と、年2回だけ出す純米大吟醸「超限定」も続きました。

ヨーロッパでまんさくの花を見かけたら、ラベルに「ひやおろし(Hiyaoroshi)」の文字があるか確かめてみてください。この文字がひと夏熟成させた秋の酒のしるしです。冷やしすぎず、少し冷たい程度か常温にすると、熟成で生まれた丸みが感じやすくなります。キノコ料理やジビエ、ハードチーズなど、ヨーロッパの秋の食卓とも合わせやすいでしょう。すっきりした純米と辛口の特別純米を飲み比べると、同じ蔵でも性格の違いが感じられるでしょう。

参考・出典

本記事は上記の公開情報をもとに The Sake Wire 編集部が要約・執筆したものです。画像は自社素材を使用しています。

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