The Sake Wire

久住蒸溜所、大分産大麦の原酒で初のブレンデッド

大分県の久住蒸溜所が、県産大麦の原酒を初めて使ったブレンデッドウイスキー「モルト&グレーン」を9月18日に発売した。

ウイスキー(イメージ)
ウイスキー(イメージ) — 写真: cottonbro studio(Pexels)

九州・大分県竹田市の久住蒸溜所(Kuju Distillery)が、地元で育てた大麦の原酒を初めて使ったブレンデッドウイスキー「モルト&グレーン(Malt & Grain)」を2026年9月18日に発売しました。ブレンデッドウイスキーとは、大麦麦芽だけで造るモルトウイスキーと、トウモロコシなど他の穀物も使うグレーンウイスキーを混ぜ合わせたものです。蒸溜所はこの一本を、炭酸水で割る「ハイボール」で楽しむよう勧めています。

若い蒸溜所が「気軽な一本」を造った理由

久住蒸溜所は大分県で唯一のウイスキー専門の蒸溜所で、2021年2月に製造を始めました。これまではシングルモルト(ひとつの蒸溜所のモルト原酒だけで造るウイスキー)などを中心に手がけてきましたが、もっと気軽に飲んでもらえる商品として今回のブレンデッドを企画しました。アルコール度数は46%、700mlで税込3,850円(約23ユーロ)。今年度は5,000本を出荷する予定で、販売は大分県内の蒸溜所や百貨店、空港、酒販店に限られます。

製造責任者の武石裕さんは、ウイスキーに慣れていない人でも飲み飽きない味を目指したと話します。ソーダで割ったときに、すっきりと切れのよい味わいの中から華やかな香りが立つよう設計したそうです。揚げ物から素朴な家庭料理まで、幅広い食事に合わせやすいとされています。

地元の農家が育てた大麦

収穫期を迎えた大麦の畑
収穫期を迎えた大麦の畑 — 写真: Sotiris Savvides(Unsplash)

原酒に使われた大麦は、大分県豊後大野市の契約農家「グリーン法人中野」が栽培したものです。代表の和田梢さんは、自分たちの作物が商品になったことが励みになり、わくわくしていると語っています。日本のウイスキーは輸入した麦芽に頼ることが多いため、地元産の大麦を使う試みは産地の個性を示す取り組みとして注目されます。蒸溜所は今後、県産麦芽だけを使ったシングルモルトの発売も目指しています。

この「モルト&グレーン」は大分県内限定のため、ヨーロッパで手に取るのは難しいでしょう。それでも、この話から味わい方のヒントは得られます。手元のジャパニーズ・ブレンデッドを、背の高いグラスに氷を入れ、冷やしたソーダで割ってみてください。フライドチキンや天ぷらのような揚げ物と合わせるのが、日本で定番の楽しみ方です。そして、蒸溜所が発売を目指している県産麦芽100%のシングルモルトにも注目しておきましょう。日本の小さな蒸溜所が地元の原料で個性を出そうとする流れを知る、よい手がかりになるはずです。

参考・出典

本記事は上記の公開情報をもとに The Sake Wire 編集部が要約・執筆したものです。画像は自社素材を使用しています。

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