The Sake Wire

焼酎最大手・霧島酒造、3年ぶりの増収

焼酎最大手の霧島酒造が2026年3月期に売上高530億円を計上し、「赤霧島」の販売再開とフルーティな新顔の好調で3年ぶりの増収となった。

焼酎(イメージ)
焼酎(イメージ) — 写真: ferdinand feng(Unsplash)

宮崎県都城市の霧島酒造は、日本最大の焼酎メーカーです。同社は6月23日、2026年3月期(2025年4月〜2026年3月)の販売実績を発表しました。売上高は前期比0.9%増の530億3700万円で、3年ぶりに前年度を上回りました。伸び幅は小さいものの、業界を代表する造り手の業績が上向いたことは、焼酎市場の今を知るうえで見逃せない動きです。

売上の柱は本格焼酎

売上の大半を占めるのが本格焼酎で、前期比0.7%増の521億9100万円でした。本格焼酎は日本の伝統的な蒸留酒で、芋・麦・米などを原料に、単式蒸留器で一度だけ蒸留して造ります。何度も蒸留して雑味を取り除くウォッカなどと違い、原料の香りや味わいがしっかり残るのが特徴です。アルコール度数は25度前後が一般的で、水やお湯、氷で割って飲むのが定番です。前年を上回れない年が2年続いたあとの最大手の増収は、市場が落ち着きを取り戻しつつある兆しとも受け取れます。

伸びを支えた3つの銘柄

増収の原動力となったのは三つの銘柄です。一つめは、一時販売を休止していた「赤霧島」の販売再開。二つめと三つめは、フルーティな味わいを持つ「茜(あかね)霧島」と「KIRISHIMA No.8(キリシマ ナンバーエイト)」で、いずれも売れ行きが堅調でした。焼酎といえば力強く素朴な香りを思い浮かべる人も多いでしょう。そんな中で、果実を思わせる香りを打ち出した銘柄が業績を支えたことは、焼酎のスタイルが広がり、新しい飲み手を取り込み始めている可能性を感じさせます。

蔵の現場をのぞく

都城市は宮崎県の南西部、鹿児島県との県境に近い盆地の町です。霧島酒造はこの地で、大規模な設備を使って焼酎を造り続けています。見学者が撮影した動画からも、仕込みから蒸留、瓶詰めまで、国内最大手ならではの規模の大きさが伝わってきます。

ヨーロッパで本格焼酎を探すときは、ラベルの「本格焼酎」表記と、芋・麦・米といった原料の表示に注目しましょう。原料によって香りの個性が大きく変わります。今回話題になったフルーティな銘柄は、焼酎が初めての人にも親しみやすいタイプです。まずは大きめの氷を入れたロックで香りを確かめ、次に水割りやお湯割りで印象がどう変わるかを比べてみてください。焼き鳥や豚肉料理、揚げ物など、塩気や脂のある料理と合わせると、すっきりとした後味がよくわかります。

参考・出典

本記事は上記の公開情報をもとに The Sake Wire 編集部が要約・執筆したものです。画像は自社素材を使用しています。

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