日本産酒類の輸出が過去最高、中国の見本市で存在感
2025年の日本産酒類の輸出額は過去最高の1495億円となり、最大の市場である中国・広州の国際酒類見本市でも日本の酒が注目を集めた。
日本の財務省の貿易統計によると、2025年の日本産酒類の輸出額は前年から11.8%増えて1495億円となり、過去最高を更新した。国・地域別で最も大きいのは中国向けで、19.4%増の292億円だった。その中国南部の広州で、2026年5月21日から23日まで第36回「Interwine China 2026 中国(広州)国際名酒展」が開かれた。日本貿易振興機構(ジェトロ、JETRO)は、日本の事業者をまとめて出展する「ジャパンパビリオン」をこの見本市に設けた。
34社が並んだジャパンパビリオン

Interwine Chinaは、中国広東省の省都・広州の大型展示場「広州交易会展館」で毎年開かれる国際的な酒類の見本市だ。今回はオーストラリア、イタリア、チリ、ニュージーランド、ポルトガルなども出展した。ジェトロは2022年度からジャパンパビリオンを設けており、今回で5回目になる。108平方メートルの区画に34社が集まり、日本酒、焼酎(米や麦、芋などから造る日本の蒸留酒)、梅酒、リキュール、ウイスキー、ビールを紹介した。パビリオンは会場の入口近くにあり、会期中は来場者が途切れなかったという。主催者も、日本の酒はこの見本市に欠かせない出展ジャンルの一つになったと見ている。
業界向けから一般の消費者へ
出展企業からは、中国の景気が振るわない中で、飲食店などの業界バイヤーの来場はやや減ったという声が聞かれた。その一方で一般の消費者の来場は増えており、これからは小売店を通じた販売にも力を入れたいという。広東省での事業を広げ、飲食業や小売業の関係者とのつながりを増やせたと評価する企業もあった。業界向けの取引が中心だった輸出先で、日本の酒が一般の消費者にも直接届き始めていることがうかがえる。
ヨーロッパの読者へ
輸出額が伸び、国際的な見本市に出展する蔵元が増えれば、ヨーロッパの酒販店やレストランで扱われる日本の酒も増えていく可能性がある。日本酒だけでなく、焼酎、梅酒、日本のウイスキーやクラフトビールも輸出品目として存在感を増している。店で見慣れないラベルを見つけたら、まずは原料や種類を店員に尋ねてみたい。ワイングラスで香りを確かめたり、日本酒と焼酎を飲み比べたりすると、日本のお酒の幅の広さを楽しめる。
参考・出典
本記事は上記の公開情報をもとに The Sake Wire 編集部が要約・執筆したものです。画像は自社素材を使用しています。
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