壱岐焼酎「壱岐の島」刷新、6年と13年熟成酒
麦焼酎発祥の地とされる長崎県・壱岐島の壱岐の蔵酒造が、看板銘柄「壱岐の島」のデザインを刷新し、6年と13年熟成の限定麦焼酎2本を10月1日に出荷開始した。

日本の蒸留酒「焼酎」のうち、麦を原料とする麦焼酎の発祥の地とされるのが、九州北方の長崎県・壱岐島です。島の蔵元、壱岐の蔵酒造株式会社は、代表銘柄の壱岐焼酎「壱岐の島」のブランドデザインを刷新しました。あわせて、長期熟成の新商品「壱岐の島 余薫(よくん)」と「壱岐の島 悠馨(ゆうけい)」を2026年10月1日に出荷開始しました。どちらも年間1,500本の限定です。
1995年にGI指定された、米麹と大麦の島の焼酎

壱岐焼酎は、米麹1に対して大麦2を使う伝統的な配合が特徴です。麹(こうじ)はカビの一種で、でんぷんを糖に変えて発酵を助けます。麦の香ばしさに、米麹由来のやわらかな甘みとまろやかさが加わります。壱岐島の焼酎は1995年、日本で初めて酒類の地理的表示(GI)に指定された産地のひとつです。GIはEUの原産地呼称と同じく、産地と製法を法的に保護する制度です。2本の新商品はいずれも「本格焼酎」に分類されます。本格焼酎は単式蒸留で造られる、原料の風味を残した焼酎を指します。
6年熟成「余薫」:減圧蒸留の軽やかさ

「余薫」は、壱岐産の大麦と米麹を黒麹で仕込み、2020年から6年間熟成させた麦焼酎です。低い温度で蒸留する減圧蒸留により、すっきりとした飲み口に仕上がっています。熟成でまろやかさとふくよかなコクが加わり、飲んだ後に繊細な香りと余韻が残ります。名前には「後に残る香り」という意味が込められています。アルコール度数は28度、720mlで、希望小売価格は3,000円(税抜)です。
13年熟成「悠馨」:常圧蒸留の厚み

「悠馨」は、2013年に造った麦焼酎を蔵で13年間寝かせたものです。通常の気圧で蒸留する常圧蒸留は、原料の個性が強く出るのが特徴です。麦の豊かな香ばしさと厚みのあるコクが、長い熟成でなめらかな口当たりにまとまっています。度数は25度、720mlで、希望小売価格は5,000円(税抜)です。新ラベルには、黄金の麦、浮世絵風の波、破片で描いた三日月、島の景勝地「左京鼻」が描かれています。海を越えて蒸留技術が伝わった島の歴史と、世界への展開を表しています。
長期熟成の麦焼酎は、ウイスキーやブランデーの愛好家にも入りやすい一杯です。まずはストレートか氷一つで香りを確かめ、少量の水で開く変化も楽しめます。減圧と常圧、6年と13年という違いを飲み比べると、造りが味わいにどう影響するかがよく分かります。ヨーロッパでは、ラベルの「Iki」とGI表示を目印に、日本酒専門店で壱岐焼酎を探してみてください。
参考・出典
本記事は上記の公開情報をもとに The Sake Wire 編集部が要約・執筆したものです。画像は自社素材を使用しています。
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