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大学構内の酒蔵に北海道唯一の現役女性杜氏

北海道の帯広畜産大学の構内にある酒蔵「碧雲蔵」で、33歳の山根桃華さんが副杜氏から杜氏に昇格した。

酒蔵(イメージ)
酒蔵(イメージ) — 写真: Cindy Bissig(Unsplash)

北海道東部の十勝地方にある帯広畜産大学。その構内で日本酒を造る「碧雲蔵(へきうんぐら)」で、副杜氏の山根桃華さん(33)が2026年9月1日付で杜氏に就いた。地元紙の十勝毎日新聞が伝えた。蔵を運営する上川大雪酒造では初めての女性杜氏となる。北海道の酒蔵で現役の女性杜氏は、山根さんただ一人だという。

杜氏とは何か、なぜこの昇格が注目されるのか

酒蔵(イメージ)
酒蔵(イメージ) — 写真: Celuici(wikimedia, CC BY-SA)

杜氏は酒蔵の製造責任者で、米の蒸し方、麹づくり、発酵の温度管理まで、酒の味を最終的に決める立場にある。ワインでいえば醸造責任者に近い役割だ。かつては冬のあいだ蔵に住み込む男性の職人集団が担うのが当たり前で、女性が蔵に入ること自体が避けられた時代もあった。近年は日本各地で女性の杜氏が少しずつ増えているが、北海道では現役がまだ一人しかいないことが今回の報道でわかる。副杜氏から内部で昇格した点は、蔵が技術の受け継ぎを自分たちの手で進めていることも示している。

大学の中にある酒蔵という珍しい形

碧雲蔵は、農学と獣医学を専門とする帯広畜産大学のキャンパス内にある。運営するのは、北海道中央部の上川町に本社を置く上川大雪酒造だ。大学の敷地に酒蔵があるという例は、日本でも多くない。十勝は日本有数の畑作と酪農の地域として知られ、農業を学ぶ場と酒造りの現場が同じ敷地にあるという点に、この蔵の個性がある。その蔵の造りを、これからは30代の女性杜氏が率いることになる。

ヨーロッパでどう楽しむか

ヨーロッパの日本酒専門店やオンラインショップで北海道の酒を探すときは、「上川大雪」や「碧雲蔵」の名前を手がかりにするとよい。杜氏が代わると、酒の方向性にその人の考え方が表れることがある。新しい杜氏のもとで仕込まれる今季以降の酒と、それ以前の酒を飲み比べられれば、造り手による違いを感じ取る楽しみ方ができる。十勝が酪農の地域であることにちなんで、冷やした酒を白ワイン用のグラスに注ぎ、ヨーロッパのチーズと合わせてみるのもおすすめだ。

参考・出典

参考・出典

本記事は上記の公開情報をもとに The Sake Wire 編集部が要約・執筆したものです。画像は自社素材を使用しています。

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