米・加・スペインのバイヤーが福井の酒蔵を視察
北米とスペインへ食品を輸出する会社のバイヤーが福井県の酒蔵を巡り、小浜酒造の酒を「ボディとフレッシュさを併せ持つ個性的な酒」と評した。
日本の小さな酒蔵が、どのように海外市場への扉を開こうとしているのか。2026年9月9日、アメリカ、カナダ、スペインへ日本の食品を輸出する会社のバイヤーが、本州中部の日本海側に位置する福井県の酒蔵を訪れました。視察は、日本企業の海外展開を支援する政府系機関、日本貿易振興機構(JETRO)が企画したものです。バイヤーは酒の味と香りを確かめ、造り手のこだわりに耳を傾けました。
小浜酒造で味と造りを確かめる

最初の訪問先は、若狭湾に面した港町、福井県小浜市にある小浜酒造です。バイヤーはまず蔵の現状について説明を受け、そのあと酒を試飲し、蔵の中を見て回りました。造り手が何を大切にしているのかも、直接聞き取っています。
試飲後の感想は明快でした。バイヤーは、しっかりとしたボディがありながらフレッシュな一面も持ち、味わいに力強さがある、とても特徴のはっきりした酒だと評価しました。さらに、蔵そのものも非常にユニークだと述べています。輸出を担う立場の人が「個性」を強調した点は、海外の売り場で埋もれない酒を探していることの表れといえます。
国内だけに頼らず、世界へ
小浜酒造の高岡明輝代表は、日本国内の市場だけで成長を続けるのは難しいとして、良い酒を世界に届けたいと話しました。国内市場に頼るのではなく海外に活路を求める考え方は、地方の小さな蔵にとって現実的な選択になりつつあります。
今回の視察では、小浜酒造のほかに福井市と坂井市の酒蔵も巡りました。海外では日本食の人気が続いており、こうした現地での商談が、新たな販路につながることが期待されています。バイヤーの会社の輸出先にスペインが含まれていることから、ヨーロッパの店頭に福井の酒が並ぶ可能性もあります。
ヨーロッパでの楽しみ方
福井の酒は、ヨーロッパではまだ見かける機会が多くありません。日本酒専門店や日本食材店では、ラベルや説明にある「Fukui」の産地表示を手がかりに探してみてください。バイヤーが評した「ボディとフレッシュさ」を味わうなら、少し冷やしてワイングラスに注ぎ、香りと口当たりの変化を確かめるのがおすすめです。力強い味わいの酒は、グリルした魚、魚介の揚げ物、熟成したハムなど、うまみのある料理と合わせやすいはずです。産地や蔵の名前を覚えておくと、今後ヨーロッパに入ってくる新しい銘柄にも気づきやすくなります。
参考・出典
FBC福井放送(NNN)「海外向け食品バイヤーが県内の酒蔵巡り 味・香りを確かめ 職人のこだわりも聞き取り 販路拡大に期待高まる」 https://news.ntv.co.jp/n/fbc/category/economy/fbd6d1d15205ec48138671c848698b4f69
参考・出典
本記事は上記の公開情報をもとに The Sake Wire 編集部が要約・執筆したものです。画像は自社素材を使用しています。
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