DHC酒造が「新潟一粒酒造」に社名変更
1908年創業、銘柄「越乃梅里」で知られる新潟市のDHC酒造が、2026年3月31日付で社名を「新潟一粒酒造」に改めました。

変わったもの、変わらないもの

新潟県は本州の日本海側にある県です。日本有数の米どころで、酒蔵の数が全国で最も多い県として知られます。新潟一粒酒造は、県庁所在地である新潟市の北区にある酒蔵で、1908年に創業しました。代表銘柄は「越乃梅里(こしのばいり)」です。同社は7月16日、3月31日付で社名を変更したと発表しました。英語の表記は Niigata Ichiryu Shuzo Co., Ltd. です。所在地も事業内容も変わらず、代表取締役の廣瀬雄一氏も引き続き務めます。変わったのは社名とロゴで、公式サイトも新しくなりました。
「一粒」という名前に込めた意味

社名の「一粒」は、文字どおり米の一粒を指します。同社は、すべては一粒に思いを込めることから始まると説明しています。その一粒が新しい流れを生み、やがて何倍にも広がっていくようにという願いです。日本には「一粒の籾が万倍に実る」という縁起の良い言葉があり、この表現はそれを踏まえています。さらに「一粒」は「いちりゅう」と読めます。これは「一流(first-class)」と同じ音です。多くの人に選ばれ続ける一流の酒を目指すという意味も重ねられています。
企業名から産地の名前へ

旧社名の「DHC」は、化粧品やサプリメントで知られる企業グループと同じ名前です。ヨーロッパでもこの三文字を見たことがある人はいるでしょう。新しい社名ではこの企業名がなくなりました。代わりに、産地の「新潟」と、原料の米を表す言葉が前に出ています。変更の理由について、同社は「さらなる発展と新たな挑戦のため」と述べるだけで、詳しい経緯は明らかにしていません。ただ海外の売り場では、どこで何から造られた酒なのかが名前から伝わると、消費者は手に取りやすくなるでしょう。
ヨーロッパでこの蔵の酒を探すなら、しばらくは旧社名と新社名の両方で検索するのがおすすめです。輸入業者の在庫やラベルが切り替わるまでには時間がかかるため、「DHC酒造」の名前のまま店に並んでいることもあります。銘柄名の「越乃梅里(Koshino Bairi)」で探す方法も有効です。新潟の酒は一般に、すっきりとした辛口の味わいで知られます。白身魚や貝、野菜の天ぷらなど、繊細な料理によく合います。まずよく冷やして白ワイン用のグラスに注ぎ、香りを確かめてください。次に、少し温度が上がってから味がどう変わるかを比べてみてください。新しいロゴがラベルにどう使われ、今後の商品や輸出にどう広がるのかも注目点です。
参考・出典
本記事は上記の公開情報をもとに The Sake Wire 編集部が要約・執筆したものです。画像は自社素材を使用しています。
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