The Sake Wire

獺祭、宇宙醸造酒の売上など1億円を被災地へ

山口県の酒蔵・獺祭が、国際宇宙ステーションで発酵させた酒「獺祭MOON」の売上金などを含む総額1億円を、ネパールと日本の豪雨被災地に寄付すると発表した。

日本酒(イメージ)
日本酒(イメージ) — 写真: Liana S(Unsplash)

宇宙で生まれた1本が被災地支援へ

日本酒メーカーの獺祭(本州の西端にある山口県の蔵)は9月4日、総額1億円の寄付を発表しました。原資の一部は「獺祭MOON」の売上金です。この酒は、国際宇宙ステーション(ISS)で発酵させたもろみから造られました。もろみとは、蒸した米・米麹・水・酵母をタンクで合わせたもので、日本酒のアルコールと香りはこの段階で生まれます。酒が完成したのは今年3月です。販売されたボトルはわずか1本で、価格は税込み1億1000万円でした。

当初、売上は日本の宇宙開発に役立つ形で寄付する予定でした。しかし蔵が購入者と相談した結果、災害に遭った地域の支援に回すことにしたといいます。

寄付の内訳

最も大きな額は、ネパールと中国の国境地帯で起きた大規模な土石流の被災地に向けた5000万円です。国内では、豪雨の被害を受けた富山県と石川県にそれぞれ1500万円、福井県と千葉県にそれぞれ1000万円を寄付するとしています。富山・石川・福井は本州の日本海側にある北陸地方の県で、千葉県は東京のすぐ東に位置します。熊本地震の被災地には、これとは別にすでに寄付をしているそうです。

宇宙での醸造という注目を集めたプロジェクトの成果が、国境を越えた災害支援に使われます。世界に向けて酒を届ける蔵が、社会の中でどんな役割を果たせるかを考えるうえでも興味深い例です。

ヨーロッパで獺祭を味わうなら

1億円の1本を手にすることはできなくても、獺祭の定番商品はヨーロッパの日本酒専門店や日本食レストランで見つかることのある銘柄です。ラベルにある「精米歩合」は、原料の米を削ったあとに残った割合を示します。数字が小さいほど米の外側を多く削っていて、一般に香りが華やかで軽い味わいになる傾向があります。精米歩合の違う商品を並べて飲み比べると、その差を感じやすくなります。香りを楽しむならワイングラスを使い、冷やしすぎない温度から試してみてください。

参考・出典

本記事は上記の公開情報をもとに The Sake Wire 編集部が要約・執筆したものです。画像は自社素材を使用しています。

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