キャロットケーキを一本に。東京発スパイスジン
東京の新ブランドSPICE RESONAREが、人参やシナモンなど16種のボタニカルでキャロットケーキを表現したクラフトジンを発売した。

東京・品川区のSpice Resonare株式会社は2026年9月15日、自社ブランド「SPICE RESONARE(スパイス・レゾナーレ)」の第一弾として「CARROT CAKE SPICE GIN(キャロットケーキ・スパイスジン)」を公式オンラインストアで発売しました。コンセプトは「飲めるキャロットケーキ」。容量は500ml、アルコール度数は43%で、日本国内での価格は税込8,800円です。同社は2026年5月に設立されたばかりの会社で、日本のクラフトジンに新しく加わった造り手です。
甘い香りから、重なり合うスパイスへ

ボタニカル(ジンの香りづけに使う植物素材)は、人参やシナモンを含む16種類です。グラスに注ぐと、まずキャロットケーキを思わせる甘い香りが立ちます。口に含むと複数のスパイスの香りと刺激が層になって現れ、最後はスパイシーな余韻が残る設計です。同社によると、狙いはケーキの味をそのまま再現することではありません。キャロットケーキの魅力である「甘さとスパイスの組み合わせ」を分解し、ジンとして組み立て直すことだといいます。甘さと刺激という相反する要素を一杯の中で共存させた点が、この商品の核になっています。
ケーキ300種、ジン250銘柄を探求した開発者

開発したのは、創業者で20代のRam氏です。300種類以上のキャロットケーキを食べ、自分でも100回以上焼いてきました。その一方で、国内外のジンを250銘柄以上試してきたといいます。一見無関係なケーキとジンを結びつけたのは、どちらも個性の多くをスパイスに負っているという共通点でした。素材や配合次第で表情が変わるスパイスの奥深さが、開発の軸になっています。プレスリリースによると、Ram氏は幼い頃から自分の「好き」を表に出すことをためらってきました。この一本が、飲む人にとって新しい「好き」に出会う入り口になってほしいという思いが込められています。
ヨーロッパでの楽しみ方と注目点

現時点での販売は日本の公式オンラインストアのみで、海外発送や欧州での取り扱いについてはリリースで触れられていません。今後の展開は、ブランドのInstagram(@spice_resonare)で確認できます。ストレートか少量の加水で、甘い香りからスパイスへと移り変わる流れを確かめる飲み方が、ブランドの狙いに沿っているようです。キャロットケーキやシナモンを使った焼き菓子と合わせると、狙いがわかりやすくなるかもしれません。オランダのジュネヴァ(ジンの原型とされる蒸留酒)をはじめ、ジンに長い伝統を持つヨーロッパの読者にとって、デザートから逆算して設計された日本のジンは、面白い比較対象になりそうです。
参考・出典
本記事は上記の公開情報をもとに The Sake Wire 編集部が要約・執筆したものです。画像は自社素材を使用しています。
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