化粧品会社が秋田で造るワイン、熟成を半年延長
化粧品メーカーのアルビオンが秋田県藤里町で造る「白神山地ワイン2024」が、例年より約半年長い熟成を経て6月1日に発売された。

日本の化粧品メーカー、アルビオン(本社・東京)がワインを造っていると聞くと意外に思うかもしれません。同社は秋田県北部の藤里町に醸造施設「白神ヴィンヤード&ワイナリー」を持ち、毎年「白神山地ワイン」を出しています。2024年産のぶどうで造った最新ヴィンテージ「白神山地ワイン2024」は、2026年6月1日に発売されました。今年は熟成期間をいつもより半年ほど延ばし、ぶどうのうまみをじっくり引き出したといいます。
種は化粧品に、果皮と果汁はワインに

化粧品会社がワインを手がける理由は、原料の使い方にあります。アルビオンはぶどうの種から、化粧品の原料になるグレープシードオイルを搾ります。残った果皮と果汁はワインに使います。1つの果実を化粧品とワインの両方に生かす仕組みです。ワイナリーがある藤里町は、秋田県と青森県にまたがる世界自然遺産「白神山地」のふもとの町で、ブナの原生林で知られる地域です。
日本の野生ぶどうから生まれた品種「ヤマソーヴィニヨン」
原料のぶどうは「ヤマソーヴィニヨン」です。日本の山に自生する野生ぶどう「ヤマブドウ」と、ヨーロッパ系のカベルネ・ソーヴィニヨンを掛け合わせたワイン用の品種です。寒さに強いヤマブドウの性質を持つため、冬が厳しい東北地方でも育てやすい品種として日本各地で使われています。色が濃く、酸がはっきりしたワインになりやすいのが特徴です。今回の2024年産は熟成を長くしたことで、その力強さの中にぶどう本来のうまみが出ることを狙っています。醸造責任者の佐藤さんが、新しいヴィンテージの仕上がりを紹介しています。
ヨーロッパでの楽しみ方

白神山地ワインは主に地元の酒販店で売られていて、ヨーロッパで見かける機会は多くありません。ただ、ヤマソーヴィニヨンは日本ワインを代表する品種の一つで、日本ワインを扱う専門店やオンラインショップでは他の造り手のものも見つかります。ラベルで「Yama Sauvignon」の表記を探してみてください。酸がしっかりしているので、きのこ料理、ジビエ、醤油や味噌を使った料理によく合います。同じ品種でもヴィンテージや熟成期間で味わいが変わるので、飲み比べるのもおすすめです。
参考・出典
本記事は上記の公開情報をもとに The Sake Wire 編集部が要約・執筆したものです。画像は自社素材を使用しています。
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