仏Kura Masterで秋田酒3点受賞、awa酒に特別賞
フランスの日本酒コンクール「Kura Master 2026」で、秋田県の2つの蔵の3銘柄が、部門1位の審査員賞と料理との相性を評価する特別賞を受けた。
フランスで開かれる日本酒コンクール「Kura Master」は、フランスのソムリエや飲食のプロが審査することで知られ、ヨーロッパの食卓で日本酒がどう受け止められるかを知る手がかりになる大会です。2026年の結果では、日本北部の米どころ、秋田県の蔵元2社が出品した3銘柄が上位の賞に入りました。阿櫻酒造(横手市)の「阿櫻 純米大吟醸 無濾過原酒 美郷錦仕込み」と、秋田清酒(大仙市)の「刈穂 耕雲」が、それぞれの部門で1位にあたる審査員賞を受賞。さらに秋田清酒の「出羽鶴 awa酒 明日へ」が、特別賞の「アリアンス・ガストロノミー賞」に選ばれました。このほか、秋田の酒はプラチナ賞や金賞も受けています。
米を38%まで磨いた純米大吟醸

「阿櫻」が受賞したのは、純米大吟醸のうち精米歩合36〜50%の部門です。純米大吟醸は、米・米麹・水だけで造る日本酒の最上位の区分のひとつです。精米歩合は玄米をどこまで削ったかを示す数字で、小さいほど米の外側を多く取り除いており、一般に雑味の少ない繊細な味になります。阿櫻酒造は酒造好適米の「美郷錦」を38%まで磨き、低い温度で時間をかけて発酵させることで、すっきりとした味わいの中に米のうまみを引き出しました。「無濾過原酒」とは、ろ過も加水もしていない、蔵で搾ったままに近い状態の酒のことで、香りと味の厚みがそのまま残ります。
料理との相性で選ばれた泡の日本酒

アリアンス・ガストロノミー賞は、酒単体の出来ではなく、食事と合わせたときの相性を評価する特別賞で、全出品酒の中から1点だけが選ばれます。秋田県内の蔵元が受けるのは初めてです。受賞した「出羽鶴 awa酒 明日へ」は「awa酒」と呼ばれるスタイルの酒です。awa酒は、シャンパーニュと同じように瓶の中で発酵させて自然な泡を生む発泡性の日本酒で、乾杯から食事の最後まで通して楽しめるものとして造られています。フランスの審査員が食事と合わせる酒として選んだことは、日本酒が和食以外の料理にも合う可能性を示す一例といえます。
ヨーロッパでの楽しみ方
6月の報道の時点では、授賞式は9月に行われる予定とされていました。Kura Masterの受賞歴は、ヨーロッパの酒販店やレストランが日本酒を選ぶときの目安のひとつになります。店頭やワインリストで見かけたら、ラベルの「純米大吟醸」や精米歩合の数字に注目してみてください。磨いた純米大吟醸は冷やして白ワイン用のグラスで飲むと香りがよく立ち、白身魚や貝の料理と合います。awa酒は乾杯のスパークリングワインの代わりに使えるほか、揚げ物やフレッシュチーズなど、泡が口の中をすっきりさせてくれる料理と合わせるのがおすすめです。
参考・出典
本記事は上記の公開情報をもとに The Sake Wire 編集部が要約・執筆したものです。画像は自社素材を使用しています。
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