The Sake Wire

秋田・潟上市、原料米の高騰で酒蔵に補助金

秋田県潟上市が、原料米の値上がりに苦しむ酒造業者を支える補助金を補正予算で可決し、米の価格が日本酒造りの課題になっていることを示した。

酒蔵(イメージ)
酒蔵(イメージ) — 写真: Cindy Bissig(Unsplash)

市議会が決めた「米代」への支援

実りの季節を迎えた日本の田んぼ
実りの季節を迎えた日本の田んぼ — 写真: Dennis Peterson(Unsplash)

秋田県は本州北部の日本海側にある米どころで、潟上市は県都・秋田市の北隣にある市です。2026年6月25日、潟上市議会は本会議を開き、2026年度一般会計補正予算案など12件の議案を可決しました。この補正予算には「酒造業価格高騰対応支援補助金」が入っています。報道によると、酒造業者が原料米を仕入れる経費のうち、値上がりした分を市が助成するものです。補助の総額や対象となる蔵の数、1社あたりの上限額は、公開されている報道では明らかになっていません。

日本酒のコストは米で決まる

日本酒は米、水、麹、酵母から造られ、原料の中心は米です。吟醸酒や大吟醸酒などの上位の等級(特定名称酒)では、米粒の外側を削り、中心部だけを使います。削ったあとに残る割合を「精米歩合」と呼び、精米歩合50%なら元の米の半分を削り落としたことになります。よく削るほど雑味が減り香りが華やかになる傾向がありますが、同じ量の酒を造るのにより多くの米が要ります。そのため米が値上がりすると、手間をかけた高級酒ほど影響を受けやすくなります。今回の補助金は、このコスト増を蔵元だけの問題にせず、地元の自治体も支援に動いた一例です。

ヨーロッパのグラスにどう届くか

猪口やグラスに日本酒を注いでいる様子
猪口やグラスに日本酒を注いでいる様子 — 写真: Liana S(Unsplash)

原料米の値上がりは、時間をおいて輸出向けの価格にも表れる可能性があります。値上げを小さく抑えるのか、精米歩合や使う米を見直すのか、判断は蔵ごとに分かれそうです。

ヨーロッパで日本酒を選ぶときは、裏ラベルにある精米歩合と原料米の表示を見てみてください。同じ蔵の純米酒と大吟醸の価格差には、米をどれだけ削ったかが大きく関わっています。毎日の食事に合わせるなら、精米歩合60〜70%程度の純米酒が手に取りやすい選択肢です。米の値段という背景を知っておくと、一本の値札の見え方も少し変わるはずです。

参考・出典

本記事は上記の公開情報をもとに The Sake Wire 編集部が要約・執筆したものです。画像は自社素材を使用しています。

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