The Sake Wire

秋田の12蔵が低アルコール日本酒、11〜14.5度

秋田県の酒類卸売会社と12の酒蔵が、一般的な日本酒より度数を抑えた11〜14.5度の限定シリーズ「Unwind」を発売した。

酒蔵(イメージ)
酒蔵(イメージ) — 写真: Cindy Bissig(Unsplash)

日本酒のアルコール度数は一般に15度前後です。この水準を少し下げる動きが、日本の酒蔵の間で広がっています。本州北部の日本海側にある酒どころ、秋田県では、酒類卸売会社の秋田県酒類卸(Akita Ken Shurui Oroshi)が県内12の酒蔵と共同で企画した低アルコールの日本酒12種を、2026年7月27日に発売しました。

12の蔵が度数を抑えた限定シリーズ「Unwind」

酒蔵(イメージ)
酒蔵(イメージ) — 写真: Celuici(wikimedia, CC BY-SA)

商品名は「美酒王国秋田便2026 Unwind(アンワインド)」です。参加した蔵がそれぞれ1種ずつ造り、どれも600本限定です。ラベルは全銘柄で同じデザインを使い、色だけを蔵ごとに変えて見分けられるようにしています。アルコール度数は11〜14.5度で、一般的な日本酒より低めです。口当たりが柔らかく、香りも料理の邪魔をしないため、食事に合わせやすいとされています。英語で「くつろぐ」を意味するUnwindという名前からも、気軽に食卓で楽しんでほしいという狙いがうかがえます。

なぜ日本酒の度数が下がっているのか

升またはグラスに注がれる日本酒
升またはグラスに注がれる日本酒 — 写真: Frederick Shaw(Unsplash)

日本酒は、搾った後に水を加えて度数を調える造り方が一般的です。平均15〜16度という水準は、長い歴史の中で定着してきました。日本の日本酒専門メディアSAKE Streetによると、若い世代を中心とした健康意識の高まりや、飲酒をめぐる規制の強化を背景に、世界の酒類業界で低アルコール化が進んでいます。日本酒でも大手メーカーが10度未満の商品を相次いで発売しており、海外では「ワインと同じくらいの度数」がひとつの目安になっているといいます。一方で、アルコールには雑菌の増殖を抑える働きがあるため、度数を下げた日本酒は、造りや流通の段階で品質管理により注意が必要だとも指摘されています。今回の12種は10度を下回るほど大きく下げたものではなく、多くのワインと近い範囲に収まっています。

ヨーロッパの食卓でどう楽しむか

今回のシリーズは各600本と数量が少なく、まとまってヨーロッパに届くかはわかりません。ただ、日本酒の度数を抑える流れは今後も続くとみられます。お店で日本酒を選ぶときは、ラベルのアルコール度数(alc.)の表示を確かめてみてください。11〜14度台であれば、ワインと同じ感覚で冷やしてワイングラスに注ぎ、魚料理や野菜料理、やさしい味のチーズと合わせやすいはずです。度数が低い酒は繊細なので、購入後は冷蔵庫で保管し、開けたら早めに飲み切るのがおすすめです。行きつけの酒販店や輸入業者に「低アルコールの日本酒はありますか」と尋ねるのも、新しい一本に出会う近道です。

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