IWC2026受賞酒、ロンドン授賞式を東京・日本橋で再現
英国発コンペIWC2026で評価された日本酒約30銘柄が10月17日に東京・日本橋へ集まり、ロンドン授賞式の雰囲気を再現する試飲会が開かれた。

英国で生まれた酒類コンペティション「International Wine Challenge(IWC)」のSAKE部門で今年評価を受けた日本酒が、2026年10月17日(土)、東京・日本橋に集まった。主催は不動産大手の野村不動産株式会社で、会場はYUITO日本橋室町野村ビル。9月8日にロンドンで行われた授賞セレモニーの雰囲気を日本で再現し、受賞蔵の担当者と会話しながら約30銘柄を飲み比べられる催しだった。トークセッション付きの第一部と試飲のみの第二部に分かれ、参加費は4,800円だった。
ロンドンの評価を、日本の飲み手に返す

IWCは1984年に英国で創設され、ワインを中心に世界的な権威を持つコンペティションとして知られる。SAKE部門は2007年に加わり、日本国内外の専門家が審査にあたる。日本酒の賞としては、海外の目線が色濃く反映されたものと言える。その結果を日本に持ち帰り、首都圏の消費者に直接見せるのが今回の趣旨で、当日は各カテゴリーのトロフィー受賞酒の紹介、受賞企業の表彰、トークセッションなどが予定されていた。
今年の主役は山口と長野の蔵

主催者が注目蔵として挙げるのは、最高賞「チャンピオン・サケ」を獲得した長州酒造(山口県)と、「グレートバリュー・チャンピオン・サケ」に選ばれた遠藤酒造場(長野県)だ。山口県は本州の西端、長野県は本州中央部の山岳地帯にあり、どちらも東京や京都ほどの知名度はない。こうした国際的な受賞を入口に地方の蔵が世界に知られていく流れは、近年の日本酒業界でよく見られる構図だ。
不動産会社がなぜ日本酒か
野村不動産は2024年からIWC SAKE部門の公式スポンサーを務めている。狙いは酒の販売ではなく、受賞蔵の地域の物語を都市の生活者に届け、地方への関心や人の往来を増やす「地方創生」だという。日本酒が企業の地域ブランディングの手段として使われている点は、いまの日本酒業界の変化の一つでもある。
イベント自体は日本橋に足を運べた人向けだったが、ヨーロッパの読者にとって意味があるのはIWCの結果そのものだ。授賞式がロンドンで行われる賞であり、受賞酒は欧州の店頭でも受賞表示とともに並ぶことが多い。IWCのトロフィーやゴールドの表記を見かけたら、まず今年のチャンピオン・サケである長州酒造と、コストパフォーマンスで評価された遠藤酒造場の名前を覚えておきたい。前者は「今年の頂点」、後者は「手に取りやすい価格で世界が認めた一本」として、日本酒を選ぶ際の分かりやすい目印になる。
参考・出典
本記事は上記の公開情報をもとに The Sake Wire 編集部が要約・執筆したものです。画像は自社素材を使用しています。
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