ゴルフ場発の限定スタウト「O.B. Stout」
長野県の蓼科高原カントリークラブが、ゴルフの「OB」を名前にしたオリジナルクラフトビール第2弾のスタウトを発売した。

ゴルフの失敗を名前にした黒ビール

長野県は日本の中央部にある山の多い県です。その茅野市(ちの し)、八ヶ岳(やつがたけ)連峰のふもとにある蓼科高原カントリークラブ(Tateshina Kogen Country Club)が、2026年9月19日にクラフトビール「Out of Bounds Stout(O.B. Stout)」を発売しました。同クラブは27ホールあり、半世紀以上の歴史があります。運営しているのは、長野の交通・観光グループ、アルピコホールディングスの子会社アルピコリゾート&ライフです。
「OB(アウト・オブ・バウンズ)」は、打ったボールがコースの外に出てしまう、ゴルファーなら誰もが避けたいミスのことです。クラブはこの失敗をあえて商品名にしました。「OBを飲み干して、次のショットで流れを変える」という、縁起かつぎの一杯という位置づけです。ラベルにはOBを打って落ち込むゴルファーが描かれています。ロゴの「O」と「B」には切れ目が入っていて、「OBを断ち切る」という隠れたメッセージになっています。
第1弾とは正反対の味

第1弾の「Chip-in Ale」は、プレー中に飲むことを考えた、アルコールが低く香りの豊かなビールでした。今回のスタウトはその反対を狙っています。OBを打った時の苦い気持ちを味で表し、コクのあるエクストラビターな黒ビールにしました。アルコール度数は6%で飲みごたえがあり、食事にも合わせやすいとしています。原料はイギリス産の大麦麦芽、ホップ、アイリッシュモス(ビールを澄ませるために使う海藻)です。330ml瓶で、価格は税込830円です。
造ったのは、同じ茅野市にある醸造所8Peaks Brewing(エイトピークスブルーイング)です。八ヶ岳の食べ物や季節に合うビールを造っています。地元のゴルフ場と地元の小さな醸造所が組んで、施設だけのオリジナル商品を作る。日本のクラフトビールでは、こうした地域密着型のコラボがよく見られます。
ヨーロッパでの楽しみ方

販売はクラブハウスの売店やレストランと、日本国内向けの通販に限られます。ヨーロッパで手に入れるのは難しいでしょう。それでもこの話には、日本のクラフトビールの今がよく表れています。ゴルフ場のような身近な施設が地元の醸造所と組み、ストーリーのある限定ビールを出すという流れです。日本のクラフトビールを扱う店で長野県産のビールを見かけたら、ぜひ醸造所の名前に注目してみてください。イギリス産麦芽を使った苦みの強いスタウトは、アイルランドやイギリスのスタウトに慣れたヨーロッパの読者にも比べやすいスタイルです。ゴルフ仲間とラウンドの後に、苦い一打を笑い話にしながら黒ビールで乾杯する。そんな楽しみ方は、どの国でもできます。
参考・出典
本記事は上記の公開情報をもとに The Sake Wire 編集部が要約・執筆したものです。画像は自社素材を使用しています。
秋田の酒を EU で試す — €6 から
180ml のお試しサイズと、日本酒・ワイン・ビール・ジンのフルボトル。アムステルダムから EU 域内へ発送。

