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道南の老舗はこだてわいん、ヨシムラ傘下で海外へ

北海道の「はこだてわいん」が食品大手ヨシムラ・フードHDの傘下に入り、北海道産ブドウのワインを海外に広げる新体制が動き出しました。

ワイン(イメージ)
ワイン(イメージ) — 写真: Miriam Fischer(Pexels)

日本の食品持株会社ヨシムラ・フード・ホールディングスは、北海道七飯町のワイナリー「はこだてわいん」の全株式を取得し、子会社にすると発表しました。取得日は2026年6月30日とされていました。株式の売り手は、乳酸菌飲料で知られるヤクルト本社の子会社、ヤクルト北海道中央(函館市)です。取得価額は公表されていません。ヨシムラは北海道産ブドウを使う国産ワイン事業を強め、国内外の販売網を通じて販路を広げ、海外展開も進める方針です。

函館の近くに根を張るワイナリー

北海道は日本の最北にある大きな島です。七飯町は、その南端に位置する港町・函館のすぐ近くにあります。はこだてわいんは、函館を中心とする北海道南部(道南)に根差したワイナリーで、ブドウのワインのほか、果実酒やリキュールも造っています。2026年3月期の売上高は5億1400万円、営業利益は600万円、純資産は9億1400万円でした。売上に比べて利益は小さく、資産はしっかりしている会社だと言えます。新しい親会社のもとで収益力をどう高めるかが、これからの注目点になります。

M&Aで地方の食品会社を束ねるヨシムラ

北国の丘に広がるブドウ畑
北国の丘に広がるブドウ畑 — 写真: Gonzalo Acuña(Pexels)

ヨシムラ・フード・ホールディングスは、後継者不足などを抱える地方の中小食品メーカーを次々に買収し、グループで販売や生産を支えてきた会社です。これまでに、福島県会津若松市の日本酒蔵・栄川酒造、シンガポールの日本食製造販売会社、マレーシアとシンガポールで業務用厨房機器を輸入販売する会社などを傘下に入れてきました。アジアに販売拠点を持つグループに加わることで、はこだてわいんのワインが日本の外へ届く道筋は、これまでより現実的になりそうです。

日本ワインの新しい産地として

日本のワインといえば、これまでは本州中部の山梨県などが知られてきました。一方、冷涼な北海道でもブドウ栽培とワイン造りが盛んになっています。今回の買収は、大手飲料グループの一事業だった地方のワイナリーが、輸出を視野に入れる食品グループへ移るという点で、日本の酒類業界の再編を映す一例です。

ヨーロッパでこの話を楽しむなら、日本ワインを扱う専門店や日本食材の輸入業者のリストで「Hokkaido」「Hakodate」の表記を探してみてください。北の冷涼な土地で育ったブドウのワインが、ヨーロッパの冷涼地のワインとどう似ていて、どう違うのかを比べるのも一興です。ホタテや白身魚など、北海道らしい海の幸と合わせるのもおすすめです。今後ヨシムラがどの市場から輸出を始めるのかにも注目です。

参考・出典

  • M&A Online「ヨシムラ・フード・ホールディングス<2884>、ヤクルト本社<2267>傘下のワイナリー「はこだてわいん」を子会社化」 https://maonline.jp/news/20260604a

参考・出典

本記事は上記の公開情報をもとに The Sake Wire 編集部が要約・執筆したものです。画像は自社素材を使用しています。

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