竹鶴ピュアモルトに新限定シリーズ、海外にも1万本
ニッカウヰスキーが「竹鶴ピュアモルト」30周年に向けた5年がかりの限定シリーズを始動し、第1弾は日本と海外に1万本ずつが割り当てられた。

5年間続く「エッセンシャルズ」シリーズ

「竹鶴ピュアモルト」は2000年に始まったブランドで、名前はニッカウヰスキーの創業者・竹鶴政孝に由来します。ピュアモルトとは、複数の蒸溜所でつくったモルト原酒だけを組み合わせたウイスキーのことです。このブランドは、北海道の余市蒸溜所と宮城県仙台市の宮城峡蒸溜所という、個性の違う二つのモルトを合わせた繊細な飲み口で知られてきました。新シリーズ「エッセンシャルズ」は、2030年のブランド30周年に向けて、2026年から5年間、毎年テーマを変えて数量限定品を出す企画です。名前には「本質」「欠かせないもの」という意味が込められています。
第1弾のテーマは石炭直火蒸溜

第1弾が取り上げるのは、余市蒸溜所が操業開始の時から続けてきた石炭直火蒸溜です。蒸溜器を石炭の火で直接熱する伝統的な方法で、ニッカは今回、この製法から生まれる香ばしさと深い味わいを特に引き立てたとしています。一部には、ブランドが生まれた2000年に仕込んだ余市と宮城峡の長期熟成原酒が使われています。熟成による穏やかな樽香とモルトの甘さ、ピートのコクが合わさった厚みのある味わいで、甘くほろ苦い余韻が続くとされます。ラベル下部の色の帯は、竹鶴ピュアモルトのブランドカラーである黒から「シングルモルト余市」の濃い藍色へと変わるグラデーションになっていて、今回のテーマが余市にあることを表しています。
2万本のうち半分が海外へ

アルコール度数43%、700ml瓶で、限定数は計2万本です。このうち日本と海外にそれぞれ1万本ずつが割り当てられました。日本では6月16日に発売され、参考小売価格は税込2万7,500円でした。ニッカは2025年に約70億円をかけて、余市蒸溜所で製樽棟や高層貯蔵庫などの建設を始めています。また、プレミアムウイスキー分野で世界のトップ10に入ることを目標にしています。限定品の半分を海外に回したことからも、その国際戦略がうかがえます。
ヨーロッパで探すなら、ニッカを扱う酒販店やウイスキー専門のオンラインショップで「Taketsuru Pure Malt Essentials 2026」の名前を確かめるのが近道です。海外向けの1万本を国ごとにどう分けるかは発表されていません。飲むときはまず少量をストレートで味わい、石炭直火から来る香ばしさと、2000年の原酒がもたらす熟成感を探してみてください。通常の竹鶴ピュアモルトと飲み比べると、このシリーズが何を「本質」として取り出したのかが見えてくるかもしれません。残る4年でどんなテーマが選ばれるのかにも注目です。
参考・出典
本記事は上記の公開情報をもとに The Sake Wire 編集部が要約・執筆したものです。画像は自社素材を使用しています。
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